グループホーム　さら

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私の愛娘です。ホームの皆さまにご挨拶に連れてきました

まだハイハイも出来ない生後４か月です。皆に抱っこしてもらいましたが、泣かずに、さりとてニコリともせずにおりました。

父親に似ず人見知りせず肝の座った子になりそうですが、愛想がないのは父親似かもしれません



さすがに皆さま赤子の抱っこは手慣れたもので子守唄を歌ったりミルクをくれたりと世話を焼いて下さいました

皆さま、目を細めてあやして下さり
「子どもはいいねぇ。私も久しぶりに欲しくなったよ。今から頑張るかな」と言われ皆で大爆笑でした  

甘楽町とは『甘くて楽しい町』と書くだけあって、この時期の散歩はとても楽しいものです。どのご家庭も庭を綺麗な花で飾ってあります

近所の道端の花壇です。見事に咲き誇る花に足が止まります。



野ばらが見事でした



この辺は家畜用のトウモロコシをたくさん栽培しているようですが、これは『ほうきもろこし？』というらしいです。これを原料に箒を作ると教えてもらいました



そこかしこに広大なコンニャク畑が。
もう地上の葉はなくなり、霜が降りる前にコンニャク芋が掘り出されるのを待っています。
余談ですが、近所のコンニャク博物館、ＴＶで紹介されて最近すごく盛況で人気らしいです。
しかし私まだ一度も行った事がありません
近くにいると、いつでも行けると思ってなかなか行けない・・・



ホームの楓も色づいてきました。
いずれ見事な真紅に染まります。窓からいつも眺めている利用者さんが、徐々に色づく様子をスケッチされてます。



紅葉がシーズンになったら皆で出かけようと思います。
天気がいいといいですね  

今日のおやつは懐かしのミソお焼きです



具には長ネギと魚肉ソーセージとジャガイモを入れてみました。
ジャガイモはチンしてマッシャーで潰して混ぜました。
牛乳に砂糖とミソと卵を溶かし薄力粉と混ぜていきます。冷蔵庫に余り物の漬物があったのでそれも入れてみました。



皆で協力してこねて丸めていきます。たっぷり打ち粉しないと手に貼りついて大変でした



こねあがったらゴマ油をひいて焼いていきます。皆さん昔から作りなれているので流れるようにスムーズです



重曹を入れたのでふっくらともえました。甘みのあるミソ味に漬物がいいアクセントになっています。ボリュームもありましたが皆さま１人で２つ３つぺろりと食べてしまいました

  

夕方、皆さんで歌を一緒に歌っていました。

炭坑節に黒田節、旅の夜風に湖畔の宿…

お腹の底から大きな声で歌うのは気持ちがいいもんです

『気分がノッてきたね。どれ、ちょっと弾いてみようか…』

とある利用者さんが大正琴を出して来て弾いてくれました。

荒城の月に故郷に影をしたいて…

しみじみと沁みわたる音色に秋の深まりを感じる夕暮れ時でした

  

先週の１７日は十三夜でしたが、皆さんのご家庭では如何お過ごしでしたか？

「十三夜というくらいだから今日は１３日だろ？」

という会話がされていましたが、旧暦では9月13日に行うお祝いで、新暦だと今年の十三夜は10月の17日になるようです。

「十五夜は有名だけど、そもそも十三夜はなんぞや？」

とあまり馴染みのない十三夜ですが、この時期に秋の収穫のお祝いをする古来からの習慣のようです。確かに今は稲刈りをしている姿をよく目にしますね。

「十五夜でお月見したら十三夜も必ずやらないといけないんだよ」

とはよく言われましたが、そういえば今年は十五夜のお祝いをしてなかったような・・・

それは、さりとて近所の薬局屋さんがお団子とススキを差し入れてくれたので、十三夜を祝う事にしました。

ついでにさらで収穫した野菜やら頂いたお花やらお菓子やらを皆でお供えしてみました。

「いい月見が出来そうだね。じゃあ、早くその団子を食おうわ」「中に餡子は入ってねえんだろ？」「餡子で煮ればいいんだよ」「はよ煮ようわ」

とまだ月も見ないうちに、団子の話題で持ち切りでした。

  

今日のNHK『のど自慢』はなんと群馬県富岡市

なんと甘楽町のお隣の富岡市かぶら文化ホールでの開催とのことです

今日は早めに昼食を済ませて１２時１５分になると、皆でわらわらとTVの前に集合しました。

『誰か知り合いが出るかもしれねえね』
『私が出ればよかったのに…』
『無理無理、あれは歌がうまいだけじゃダメなんだよ。見た目も大事だし、人が見て面白いと思うような人じゃねえと書類ではじかれちゃうん
あんたなんかじゃあ、お呼びはかからねえやね（笑）』

やはり地元がTVに移ると、いつもとテンションが違います。
皆で応援ムードで、鐘が鳴るたびに
『ああ～いつもより採点がキツいんじゃねえん』
『やっぱり、私が出なくちゃ駄目だったねぇ』
と大盛り上がりでした。  

　先日はある利用者様の誕生日会でした



　　「ふっー」



　若い男性職員と一緒にケーキ入刀です



「誕生日って余計に歳とるだけだから嫌だったけど、こうしてお祝いしてもらうといいもんですね。これだったら毎日誕生日だっていいよ」

この後、最年長の利用者様が祝辞を述べた後に乾杯。
歌を歌ったりハーモニカを吹いてもらったり踊ったり・・・
賑やかなひと時を過ごすことが出来ました。  

今日のおやつは冷蔵庫の掃除を兼ねてお好み焼きを作りました。
長いもがなかったので、代わりにジャガイモをすりつぶし干しエビやらなんやらがいろいろ入っています

ゴマ油の良い香りが漂ってます。



生地が若干赤いのは紅ショウガのせいです。



焼き立てにマヨネーズとおたふくソースを塗り、青のりとかつぶしをふりかけました



ショウガがピリリと効いて大好評
とっても美味しかったです

  

「白倉の歩道をゆけば
　　　　　　　　田中にキジの親子は
　　　　　　　　　　　　　　　　　たわむれていたり」

白倉とは、『さら』の所在する地名の事です。
齢も90を超えたある利用者様のスケッチを見せて頂いた時に書いてあった詩です。
この絵は、窓の外を眺めて書いた風景との事です。

「なんだかね、絵を描いていると気持ちが和むんですよ。この間散歩に行った時に、多分ね親子だと思うんだけどキジが田んぼにいてね。それで、ふと描いてみたんだね」

よく眠れぬ夜に電気をつけて、熱心に書き事をされている方です。
良くご自分の思い出と日々の出来事を照らし合わせて、感じることを詩や絵に表現されています。

何気ない詩ですが、昔日の思い出や故郷の事など、いろいろな想いを秘めながら書かれている事を感じ、頼み込んで写真でUPさせて頂きました。だいぶ照れてましたけど

自分もこんな詩や絵が描ける人生を過ごせたらと思いました。
  

奥様は数年前に亡くなられたとの事。
ホームに入る前は毎日奥様の墓参りに行かれていたそうです。
今でも位牌の前には写真と一緒に小さな花瓶が置かれています。

散歩に行き、道端の花を見つけると

「ちょっと摘んでくれ。お母ちゃんにも見せるから」

と摘んで帰り、その小さな花瓶にそなえています。

「にぎやかにしとけばさみしくないだろ」

とお花以外にもお菓子をお供えしたり、小さな人形を飾ったり、ホームで採れた野菜を備えたりと、今でも喜びを奥様と分かち合おうという姿が垣間見れます。なんだかほっこりしていると

「俺は女房一筋だった。あんなにいい女房はいないよ」

ときっぱりと言い切る姿に、私も思わず戦慄し

『すごいな・・・自分も数十年後に、そんなセリフを言えるだろうか・・・』
と自分の家庭をしみじみと振り返るのでした・・・  

「あんまくて、うんまいものが食いたいね～」

リクエストにお答えしておやつを手作りすることにんりました。

ですが

この日に限って買い置きしていたホットケーキミックスが切れています。

「仕方ない・・・薄力粉・・・」

それもないではないですか

「なにかないかな・・・」
と探してみつかったのは天ぷら粉だけ・・・

「天ぷら粉だって小麦粉だろう。これで作ればいいやね」
「何作る？」
「あんこがあるから、どら焼きにしようか」

と始まったどら焼き作り。
しかし片面を焼いている途中で、あんこの投入が始まってしまいました。
「いいよ、いいよ面倒くせえ、後で挟んでも今入れても一緒！」
とドンドンあんこをブっこんでいきます
これではどら焼きというより今川焼き・・・

それはさておき、出来上がった今川焼き的などら焼き、
なかなか美味しゅうございました。
なにぶん生地が天ぷら粉なので、柔らかい天ぷら的な味がしないでもなかったですがあんこの甘さが全てをごまかし・・　調和させてくれていました。
つまりあんこ、美味しかったです
  

先月は大型の台風に各地の竜巻と、突風が世間を席巻したのは記憶に新しいと思います。

さらでも３ｍほどの庭木が倒れてしまいました

そんな嵐が過ぎさったので、散歩に出ると農作物の被害は甚大です。

収穫を控えた稲は横倒しになっており、ナス畑のナスは大量に地面におちてるではありませんか！

じっー・・・
「もったねえね。どうせ、ありゃあ店に出せねえんだろうに。あれが、いくらかありゃあ夕飯助かるだろうに・・・」

地面に落ちた大量のなすを眺めては未練そうにその場を離れがたい感じです。
「いくらかもらってこうか？」

えっー
それはいけません
畑泥棒でお縄につきたくありません。
「きっと、あのナスは農家の方が自分達で食べたり配ったりするんですよ。きっと無駄にはなりませんよ」

けれど日ごろから食べ物を粗末に出来ない性分でしたので
「そうなんかねえ・・・そうならいいけどさ・・・」
しぶしぶ、その場を離れたのでした。  

今年の農園の収穫は例年に比べて伸び悩んでおりました。
異常な暑さと水不足が影響しているようです

でもめげずに皆で収穫作業をしました。
今回は里芋とかぼちゃです。

かぼちゃの大きさも去年よりやや小ぶりでした。
それでも自分達で収穫した野菜の味は格別です

今年はまだ暑さが続いているので、モロヘイヤももう少し楽しめそうです。  

まりつきをしました。

「あんたがたどこさ　ひごさ　ひごどこさ♪」

と歌いながらまりつきしてました。
フィニッシュは、はずませたまりを背中でキャッチする大技！

「おお～！すごいねぇ！金メダルあげらぁ！」
「そうかい、もらえるもんなら、なんでももらうよぉ」

童心に帰るひとときでした

  

以前の投稿内容は福祉きっとコム内のブログに掲載しています。
こちらのブログもお読みください  

～感謝状～　冬瓜

「貴方はこんなに大きなウリとしてホームの皆さまを励ましてくれて
本当にありがとう」

上の文章は写真にあるように冬瓜に書かれた感謝状です。
誰が書いたのでしょうか？

ある日、大きな大きな冬瓜を頂いたんです。それを見たホーム最高齢の男性が
「うわ～！こりゃあ立派な冬瓜だ。こんだけになるだけでも大したもんだなぁ」

この方、常日頃から周りへの感謝を忘れない方で、時には私たち職員にさえ感謝状を書いて下さる事もあるくらいです。

「この立派な冬瓜にも感謝しなくちゃあな」
といいながらすらすらと冬瓜にペンを走らせ始めました。

「これでいいや。こんな立派な冬瓜を頂けるならありがたいよ。心して食べないとな」

この冬瓜は煮つけて皆でおいしく頂きました。冬瓜は暑い夏に身体を冷ましてくれる食べ物ですが、心は逆にほっこりするような一場面でした。